歌舞伎「連獅子」



打ち合わせが終わってから大急ぎで、新橋演舞場に夜の部へ駆けつけました。
歌舞伎を見るためです。


私は歌舞伎のことは良く分からないので、ここに書くべきではないのかもしれません。
でも歌舞伎は詳しくなくても、楽しいなぁって思えるので大好きです。

完全にお付き合いで行ったので、会場につくまで、
演目がどうだとか、誰が出るとか、肝心なことをひとつも知りませんでした。(すみません)
今回の演のメインは、中村富十郎丈さん一周忌追善として行われた「連獅子」で、
その息子さん、鷹之資さんが子獅子をつとめる「連獅子」がすごくいいんだよ、と。
一緒に行った人がそう教えてくれて、他にも何か大切な情報とかもたくさん教えてくれたのですが、悲しいことにすっかり忘れてしまいました

でも演目がはじまったら、もう鷹之資さんの一心に舞う姿が健気で、真摯で、心を打たれました。
12歳ってまだ子供、でもなんなんだろうあの気迫。
普通のお稽古事と違って飽きたからやーめた、なんて絶対にできないだろう歌舞伎の世界。
そこに一生捧げる覚悟で歌舞伎を演じているんだろうなと思ったら、なんだか泣けてきたのです。
歌舞伎を見るときは予めの知識があった方が絶対おもしろいと思うんですね。(それはアートと同じと思います)
でも、そうしたものがなくても、ただ感動できたり、表現の奥深さが垣間見れたり、心が揺さぶられたりしたこの「連獅子」。

なかなか自分から見ようと思わない歌舞伎ではありますが、
こんなに面白いならぜひまた行きたいです。